パスタ工場の歴史の始まり、1940年代からマリオ・モッチャ氏がいる。
グラニャーノで作るパスタは純粋な芸術であり、古来伝統に由来する。私達の作るパスタは歴史、文化、伝統、秘伝により成り立っている。
グラニャーノで生まれるということは、デュラム小麦セモリナ粉の香りや味に囲まれながら成長するということ。「本物のパスタ」の生産についての歴史、物語、伝説に耳を傾けるというここと。人生において永久に持ち続けられるまるで魔法のような環境である。1976年、私達の父、マリオ・モッチャは有名なチーズの生産者だったが、グラニャーノの偉大なる呼び声に抗う事ができなかった。
彼は全ての人生をパスタ生産業に捧げ、グラニャーノの歴史的な建築物の修復にも力を注いだ。
彼のおかげで、私たちグラニャーノのブランドは大きく成長し、パスタ工場(COPAG)の最初の協会を作り上げた。
数世代後、1994年に、パスタ工場を売らざるを得なかった。だが、愛情と熱意により、数年後、父の愛する記憶と共に、新しい会社を立ち上げた。私達もまた同様にグラニャーノの魔法から逃れられなかった。
アントニーノ氏は新世代の「パスタ職人:Pastaio」である。モッチャファミリーの秘伝、規則を引き継いでいる。熟練した技量と忍耐力で、一番摘みのデュラム小麦セモリナ粉とインブート(Imbuto)の水を優しく合わせていく。
この芸術作品に欠かせない道具はブロンズダイスである。長い時間をかけ低温で乾燥させる。ラファッブリカデッラパスタの典型的で伝統的な一日はこうして始まる。
私たちが伝統と秘密を守り、芸術(パスタ)へ献身が最高品質のパスタの実現を可能にするのである。
ミルズの谷は1800年代まで運営されていたが、今では産業考古学の貴重な資料となっている。
隣の画像は有名な「ムリーノ・デル・モナコ」である。
グラニャーノの中心部を流れるヴェルノティコ川、幻想的な自然風景を持つ古代の谷では1400年以来、30以上もの工場がアマルフィ近郊で収穫した高品質の小麦を挽いている。
美しく香りのある小麦粉の袋をたくさん積んだ荷車をミルズ谷からアマルフィ港まで、或いはスタビアの近郊まで毎日運搬されていた。
芸術的なデュラム小麦の挽きによって、高品質のパスタ生産を可能とした。
ミルズは1800年終わり頃まで役割を果たしていたが、今では産業考古学の貴重な資料となっている。有名なのは隣の写真の「ムリーノ・デル・モナコ」である。